【お客さま体験談】検索上位にあった綺麗で最安値のパーソナルジムの体験に行ってみた - 41歳主婦ライターの挑戦vol.1
気になっていたパーソナルジム、どんなところだろう?
「パーソナルジム、いいよ!」
トレーナーさんが運動の仕方や食事指導などしっかり伴走してくれるんですって。
交流会で知人に言われてから、ずっと頭の片隅にあった「パーソナルジム」の言葉。
「いいなあ、ちょっと興味ある」
子育てをしていると、自分のことなんて後回し。体重が今、どうなっているかなんて全くわかりません。体型を気にしている暇があるなら、子どもの勉強や習い事の送迎をしなくちゃならない。41歳、自宅でライターの仕事をしている主婦はそんなもの。
でも、頭の隅っこではずっと思ってるんです。
「太った気がする。息子を追いかけている時も、体が重いし…」
そこでつい、疲れたからと甘いものも口にしちゃう。
そういえば、先日久しぶりに見たテレビで、大好きなL'Arc〜en〜CielのHydeさんもトレーニングしてるって言ってました。
「宅トレ派なんだけど、やり方がよくわからなくて」
そう言うhydeさんに、ジムを紹介していた西川貴教さんが「ジム来なよ!!」ってめちゃくちゃ誘ってたな。
確かに、宅トレは危ない。わたしもYouTubeを見ながらの宅トレでケガをしてからというもの、宅トレはしたくないんです。何をどうしたらケガをするのかがわかっていないので、そうそう変なことはできない。ケガをした結果、家事も育児もできなくなって大変だった。そんな危ない橋は渡れません。
でも、ジムに行けば自分にあった運動ができるのかも?
しっかり体力をつけられるのかも?
気になるから、まずはネットで調べて出てきたところに行ってみよう。
[南浦和 パーソナルジム]で検索して、上位表示されているサイトをいくつか確認して、良さげなお店の体験トレーニングに行ってみることにしたのでした。
ホームページから申し込みをしたところ、やりとりはLINE公式アカウントだそう。スムーズに体験の日が決まり、当日がやってきました。
あまり小さいところはよくわからないから、とりあえずいくつかお店を展開しているところなら安心だろう。そんな基準で選んだ某パーソナルジムは、駅から近くのビルの5階にありました。
「パーソナルジム」の第一印象
ジムの外観を見た瞬間「あそこのビルに入るの嫌だなぁ」
派手な夜の店のあるビルは、入るのにかなり抵抗がある感じ。
苦手感を強めながらも、予約したからには行くしかないのでビルの中へ。
上の階に着いてすぐ、ジムの入り口がありました。お店に入って右手が受付のカウンターらしい。左手には小さなブースがいくつか。入口側が着替え用の個室で、奥の個室の中にチラリとトレーニングマシンが見える。どうやら、個室でトレーニングができるらしい。
「どうぞ!」
案内されて、テーブル席に行きます。
んん? なんか、壁が剥がれている??
天井の方の壁紙が、ベロンと剥がれています。ここ、新しい方だった気がしたけれど?
わたしの視線を察したかのように、トレーナーさんが言いました。
「あ、ここはですね、自分たちで内装をやっているんです! 他に依頼していないので、その分コストをかけていませんから、それをお客様に還元しているんですよ」
そ、そうなのか?
でも、それならすぐ直せるんだし、直したらいいのになー。
そんなわたしの考えをよそに、トレーナーさんは自己紹介と説明を始めていきます。
「僕はトレーナーの田中(仮名)です!よろしくお願いします。今日はどういった経緯で来られたんですか?」
ジムに来ようと思った理由や、現状の悩みなどを話していくと、
「目標に達成するまで、僕がしっかりサポートするんで!」
彼は自信満々にそう言い切りました。
「僕たちのジムは全員正社員雇用でやっていて、一定の資格がないと会社に入れないようになっているんです。個人事業主とかフリーランスのパーソナルジムってすごく多いんですけれど、あれって実は資格がなくてもなれちゃうんですよね。でも、うちはみんな資格があるので、どのトレーナーになってもちゃんとしたクオリティで受けられるんですよ」
ほうほう、資格があるなんて知らなかった!!
「皆さん、資格があるってすごいですね! 田中さんはどんな資格をお持ちなんですか?」
ウキウキしながら聞いてみる。
「僕ですか? 僕はえっと、他の店舗の方なんですけれど、〇〇式マッサージ師の資格を持ってる人がいるんですよ!」
「?! 〇〇式マッサージ??」
「そうなんですよ!! 体が柔らかくて、足が頭まで上げられるんです!」
「そ、そうなんですねー」(棒読み)
パーソナルジムの資格と関係ないような、なんだか触れてはいけない話題のようなので、追求しないでおくことにしました。結局なんの資格なのかわからないままだったけど。
体験トレーニング開始!
語り続けるトレーナー「痩せるには、基礎代謝を上げることがすごく大事なんですね。基礎代謝には運動と食事と睡眠が重要です。まずはしっかり筋肉をつけることで、代謝を上げて行きます。僕らはこれ全部お伝えしていくんで一緒に頑張って行きましょう!」
まだ契約するって言ってないのに「一緒に頑張りましょう!」と連呼される。微かに感じる売り込みの圧に圧倒されながらも、どうにか話を続けていきます。
「では、さっそくトレーニング始めましょうか!」
着替えたのち案内されたのは、小さなトレーニング用の個室でした。
中にはパワーラック(バーベルなどの置いてある四角いフレーム)がドンと置いてあります。
パワーラックだけでいっぱいいっぱいの部屋。
ここでどうやって運動するんだ?
そう思っていると、トレーナーさんがいきなり言い出しました。
「では、ブルガリアンスクワットしましょう!」
何それ?
クエスチョンマークを浮かべたわたしに笑顔を見せつつ、「こうやってやります!」とやり方を説明するトレーナーさん。
イヤイヤ、準備体操は?
普通、準備体操とかストレッチとかしません??
「ケガ予防に準備体操」は定番じゃないのか??
いろいろ思うところはあったものの、トレーナーの強引な空気に圧を感じてやることに。
準備運動どころか、普段から運動をしない体にいきなりのスクワットはかなりキツイ。
膝がパキパキ言うし、太ももがかなり熱くなります。
「いやこれ、無理なのでは」
「イヤイヤ、効いている証拠です!」
元気いっぱいに否定するトレーナー。
これだから筋肉大好きな人はキライなんだよな。
話を聞かない人が多いイメージ。
気持ちのスイッチがネガティブに入りかけたところで、トレーナーから次の提案。
「では、余裕そうなので重りを持ちましょう!」
どこが余裕やねん!!
「けっこうきついんですけど」
「大丈夫です! 僕ら専門なんで、ケガをしないようにしっかり見てますから!」
準備体操してないのに、なんで大丈夫って言い切れるんだ?
疑問に思いながらも、口を挟ませない勢いでバーベルを持たせられブルガリアンスクワットの姿勢へ。前のめりになるので、思わずよろめきそうになります。ふらつくわたしの肩を支えるトレーナー。
近い、近いよ。
パーソナルスペースって知ってますか?!
そう思いつつも、バーベルが重いので支えてもらわないとできません。
どんどん熱くなる太もも。痛みも感じ始めます。
「無理なんですけど!」
「大丈夫! まだまだ行けます!」
そんなこんなでどうにかトレーニング終了。
顔を真っ赤にしているわたしに、笑顔のトレーナーが言います。
「これで2種目なので、あと3種目を30分でやるのがここのトレーニングのプランですね」
あっそう。
内心、プランとかもうどうでもいいなと思いつつ、聞き流します。
気持ちはもう「ジムには通わない」方向へかなり傾いていました。
恐怖のプラン説明へ。
借りていた着替えを返却し、最初のテーブルへ。
「ここではプロテインを毎回出しているんです、どうぞ!」
そう言って渡されたのは、紙パックのプロテイン。
ジムってやっぱり、こういうものを飲むのかー。
飲みながら、プランの説明を聞きます。基本は平日のどこでも通えるようなパターンを勧められるものの、まあまあいい金額。
「これでも安い方なんですよ!」とは言われるものの、その価格の基準が主婦にはない。
そもそも、習い事で月に1万円超は厳しい。
それなりに価値や効果が保証できないと、すぐに「行きます!」とは言いづらい。
悩んでいるわたしに「どうします?」と聞いてくるトレーナー。
「今日中に申し込みをすれば、入会金の33,000円は無料です!」
入会金無料っていうのは、よく聞く気がします。
でもなー、そこじゃないんですよね。
それでも悩むわたし。
チラシにも最安値って書いてあったし、さっきまで1万円ちょっとくらいで通えるようなことを言っていたくせに、差し出された料金表にそのプランはない。
真ん中あたりの標準を勧めてくるのだが、そもそもジムの基準の金額が高いのだってことを、改めて実感していた。
「あの、例えばなんですけど。ここのプランで通っていて途中から変更って可能なのですか?」
わたしが指さしたのは、一番高いプランだ。
通えるわけではないけれど、そういう通い方もアリなのかどうか。
好奇心で聞いてみたのだが、トレーナーさんの反応は厳しかった。
「そこのプランに関して、あなたが考える必要はないです。だってここのプランで通わないでしょう?」
「は、ハイ。通わないです」
「だったら考える必要はありませんよね?」
教えてくれる気はないようだ。
だんだん、このトレーナーさんの圧力が面倒になってきた。
通うとは言っていないのにちょいちょい入れてくる「一緒にやりましょう!」「今後はこうやって僕たちがサポートして行きますから!」という言い方。
そもそも、資格があると言いながらきちんと回答されてないし。
通うかどうかを決める権利はこっちにあると思うのよ?
いろいろ思うところもあり、すぐに決めることは難しいと感じたわたしは「主人に相談します」とだけ答えた。
するとトレーナーは「でしたら今からご主人に電話で確認を取りましょう」と。
「仕事中なのでそれはできません」そう答えるとそれ以上にしつこく言われることはなかったけれど、とにかくトレーナーという人種に対する嫌悪感はますます強まる一方。
いいパーソナルジムなんてどこにもないんじゃない?
今度、パーソナルジムを勧めてきた知人に会ったらそう言ってやろう。
わたしは固く心に誓ったのでした。
次回へ続く。